よく耳にする『ワインの熟成』とはプロのソムリエはどの様に判断しているか皆さんご存知でしょうか。ワインボトルに貼られているラベル(エチケット)を見れば一目瞭然…ではありますが、それでは本当の意味でワインを語ることはできませんよね。
今回は赤ワインの熟成の外観について色々と皆様に私なりのポイントをいくつか挙げながら説明させていただこうと思います。
手順
- 外からの自然光が入る場所を探す
- ターゲットを作る
- グラスを傾ける(詳しい説明付き)
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1外からの自然光が入る場所を探す
まずは白いクロスを用意し、(できれば柄が入っていない方が望ましい)この様に自然光の入る明るい場所を探します
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2ターゲットを作る
この様にペンで自分なりのターゲットを決めるとワインの清澄度をより詳しく見ることができます。
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3グラスを傾ける
さあ、ここまではさらっと通りましたが大切なのはここからです。
今回はAからDまで4種類で考察してみようと思います。
A
【産地】日本/ 山梨県韮崎地区
【年】表記はありませんでしたが、おそらく2018年or2019年
【セパージュ】メルロー、マスカットベリーA
非常に清澄度が高く、ターゲットもくっきりと写っています。
ココがポイント
液面の縁はよ綺麗な輝きのある色をしています。
キラキラ、明るさを伴うルビー色その様なイメージでしょうか。この様な印象の外観=近年製造された比較的若いワイン。
この様な判断基準となります。
B
【産地】フランス/ボルドー地方
【年】2015年
【セパージュ】メルロー、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン
Aに比べると格段に濃い色になりました。
今回あくまでも色基準です。品種は違ども若干Bの方は液体の縁がオレンジがかっているのが分かります。
ワインは熟成してくると縁が少しずつオレンジ(れんが色)に変わって来ます。
熟成判断はあくまでも濃淡ではなく色の変わりかたで判断します。
ポイント
若々しい→落ち着いた→熟成→酸化
C
【産地】チリ/コンチャグアヴァレー
【年】2017年
【セパージュ】カベルネソーヴィニヨン、メルロー
CのワインはBワインより2年若いです。
Bワインより色全体もイキイキしたまだ若さを感じる色をしています。
色の濃淡についてBとさほど変わりませんがやはり2年の差は顕著に現れます。
D
【産地】イタリア/ピエモンテ/バローロ
【年】2015年
【セパージュ】ネッビオーロ
北イタリアの雄バローロです。
明らかに今まで見て来たワインよりオレンジがかっています。
清澄度についてはどちらかといえば淡さの方を感じる程ですが、中心から縁の方まで分かりやすい程にしっかりとしたオレンジ色です。
この様に赤ワイン1つとってもこれだけ多くの色のヴァリエーションがあります。
私がソムリエ試験資格取得に当たって読み潰したテイスティング本についても紹介させていただきますので是非ご覧になられて下さい。非常に分かりやすく解説されています。
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今後も皆さんにとって有意義な情報発信を継続していきます。
ブログ初心者ですので分かりづらい部分もあるかとは思いますが、継続して皆様に見やすいき記事になる様努めて参ります。